A喉（咽）のお悩み

後鼻漏になると喉（咽）にさまざまな違和感・不快感などがでてきます。

Case.1鼻が咽に落ちる

鼻水が喉に落ちるのは健康状態でも自然に起きており、個人差はありますが1日0.5リットル程度は喉に流れています。しかし、意識しないとわからないぐらいですので、常に鼻水が咽に落ちる不快感があるのでしたら後鼻漏を疑った方がよいでしょう。

Case.2寝てても咽に落ちる

就寝中は体を横たえるため咽に落ちた鼻水が胃に落ちづらくなり咽にとどまります。そのため、朝目を覚ました時、咽に落ちた鼻水がいつまでもへばりついているため違和感となります。後鼻漏は起きていても大変ですが、寝ていても辛いものです。

Case.3鼻汁が咽にヘバリ付く（咽にひっ付く）

本来は鼻の前の方に流れる鼻水が咽側に垂れてくるのが後鼻漏ですが、健康な方の場合も鼻水は咽の方に流れてくるのが一般的です。ただその鼻水はサラサラとした粘り気のない鼻水なので、咽にへばりつくことなく胃の中に落ちます。しかし後鼻漏の場合、粘り気の強いネバネバした鼻水が咽に流れてくるので、咽の上部にへばりついてしまいます。これを取るためには強く飲み込んだり、吐き出す必要があります。

Case.4咽がヒリヒリする

後鼻漏によって咽に垂れ落ちた鼻水がへばりつきます。鼻水は細菌の固まりといえますので、へばりついた咽の局部に負担を与え喉に炎症を起こすことがあります。その結果、咽に違和感を感じてしまいます。

Case.5咽の不快感

喉にへばりついた鼻水は飲み込んだり吐き出したりしても、次々と鼻から垂れ落ちてくるため喉の異物感はいつまでたっても拭い取ることが出来ません。へばりついている鼻水もネバネバして悪臭がある場合もあるので不快感は大きいでしょう。

Case.6咽がムズムズ・イガイガする

鼻水が喉にへばりつき炎症を起こすことによって咽のムズムズやイガイガを感じるようになります。この場合、うがいなどをしても根本的な解決に至りません。喉から鼻水がなくなったとしても、一時的なものであり、すぐにまた鼻から鼻水が落ちてきて喉にへばりつきます。後鼻漏が原因による喉の不調を治すには後鼻漏の治療が必要です。

Case.7エヘン虫、しょっちゅう咳払いするので怒られる

咽に鼻水が溜まっているという異物感は、さながら痰が絡んでいるような状態です。飲み込んでも飲み込めないし、咳払いをしも取り切れません。それがうまく吐き出されたとしても、また鼻水がすぐに垂れ落ちてきて喉にへばりつくので、咳払いを繰り返してしまいます。その行為がときには周囲の迷惑となったり、煙たがられたりするなど、日常生活などに支障が出てしまいます。

後鼻漏によって生じる喉の不調についてケースをいくつか紹介いたしました。いずれも喉の病気ではなく後鼻漏が原因です。喉の治療を重点的に行っても効果は低いでしょう。原因は鼻から垂れてくる粘性の高い鼻水です。この鼻水をどうにかしなくてはいけません。