後鼻漏の原因と症状
3いつまでも咳が止まらない
後鼻漏の症状には咳も伴います。また、後鼻漏になると長期間にわたり咳が続いてしまうことがあります。後鼻漏によって生じる咳の主な原因は、鼻汁が上咽頭(鼻と咽をつなぐ、喉の奥側上部分のこと)や上咽頭の下側の気管周辺まで粘りつくことで刺激を与えてしまい炎症するためです。
喉周りに粘り気を感じる
花粉症になると咳もでますが、花粉症のシーズンが終わって数ヶ月経過するのにいつまでも咳がでている場合は、後鼻漏の可能性があります。花粉症に関わらず、ほかのアレルギー性鼻炎をもっていて咳が止まらない場合も後鼻漏の可能性があります。
起きたときの咳
起床時にすぐに咳が出る場合、眠っているときに本来は鼻水が入ることの出来ない喉の一部を通り、喉の奥側へたまってしまった鼻水を吐き出そうとして反応する場合、咳となりでてしまいます。
咳はつらい
咳が続くと体のあちこちに負担をかけます。喉、肺、筋肉など全身に痛みとともに悪影響を及ぼします。また痛みの他にも咳をしたときに嘔吐くときもあります。
咳止め薬は一時しのぎ
咳の原因が後鼻漏の場合、咳止め薬を飲んでも根本的な解決には至りません。咳の原因はあくまで鼻水(鼻側)にあるためです。咳止めを飲むと咳は落ち着くようにみえますが、これは一時的なものです。またスプレーで咽に吹きかけるタイプの薬もありますが、こちらも一時的なものと思って良いでしょう。咳止めはあくまで喉に効果のある薬になるので、鼻(鼻水)が原因の後鼻漏による咳には一時的な効果にとどまるということを心にとめておきましょう。
咳の出る原因とは
花粉症やハウスダストなどアレルギー性鼻炎でしたら、鼻詰まりで口呼吸となり、咽が乾燥することで咳は出ます。もしも花粉症シーズンが終わったときなど、アレルギーのもとになる環境に変化があったときに咳も治まれば後鼻漏の可能性は低いでしょう。
後鼻漏で咳が出る理由は?
後鼻漏で鼻水が咽に流れたとき、体が異物と捉え鼻水を出そうとします。そのアクションが咳としてあらわれます。似たような例ですと、食べ物が気管に入ってむせたときのようなものです。ただ後鼻漏の場合は、継続的に鼻水が咽に流れてくるので咳がずっと続いてしまうのです。
普通の後鼻汁(鼻の後ろ側に流れる鼻汁)であれば、さらっとしているので唾と一緒に胃に落ちて消化します。咳の原因になりません。
鼻水には細菌が多い
鼻水には細菌が多いので、喉にへばりつくと接触部分の刺激が強くなるため炎症を引き起こします。長期にわたって炎症が続くケースがあり、早めの処方が求められます。
咳が止まらない三大疾病
咳が長期間にわたって続く病気は下記の3つが代表的です。
- 1.後鼻漏
- 2.GERD(胃食道逆流症)
- 3.喘息
もしも長期間、慢性的に咳が続くのであれば迷わず医師や専門家に相談しましょう。