後鼻漏の原因と症状
6後鼻漏と口臭問題
鼻に症状を抱えていた場合、それが口臭の原因のひとつになってもおかしなことではありません。鼻と口はつながっているため、口への影響は考えられるためです。口臭の原因はさまざまありますが、後鼻漏やアレルギー性鼻炎の症状がある場合、それらが口臭の原因となっている可能性もあります。
鼻水が悪臭を放つ
後鼻漏の悩みのひとつに口臭があります。口臭の原因が後鼻漏の場合、喉に引っ付いた鼻水が悪臭を放つ場合があります。それが口臭となります。
鼻水成分の雑菌
鼻水は雑菌そのものといっても過言ではありません。その鼻水が喉に溜まっていたら悪臭になる可能性は十分にあります。そして呼吸するたびに口の中を通り悪臭となって体外にでます。例えると、生ゴミの臭いを風が運んでくるようなものです。
食べカスの臭い
お菓子などを食べると歯磨きした後でもお菓子のニオイや味が口の中でいつまでも感じてしまう経験はありませんか? これはお菓子が喉を通るときに、後鼻漏によって喉に垂れ落ちた鼻水にお菓子のカスが含まれてしまったためです。もし口臭が食べ物っぽいニオイでしたら、食べカスが原因かもしれません。
試しに後鼻漏でへばりついた鼻水を口からだしてみてください。おそらく事前に食べていた物の色やカス、ニオイを確認することが出来ると思います。
この後鼻漏の鼻水による口臭は、口臭予防や歯磨きでは根本的な解決に至りません。喉にへばりついた鼻水を除去あるいは飲み込むことが必要です。
痰の成分
痰には、気道上皮液(※)に鼻咽頭や咽喉頭物質、唾液、微生物、細胞、外来物質などさまざまな成分が含まれています。成分は水がベースとなり、蛋白、脂質、炭水化物、電解質など含まれています。このように実は複雑な内容で痰は構成されています。粘弾性、粘着性はもちろんのこと、蛋白、脂質、炭水化物といった臭いニオイのもとになりそうなものも含まれています。痰が不愉快な気持ちになるのも頷ける構成成分です。
※気道上皮液
健康な気道において気道上皮液は1日10~100mlは分泌します。喉には様々な物質が通ります。それらをスムーズに通すためにも気道上皮液がある程度出ていなくてはいけません。
後鼻漏と痰の関係
痰は気管から出る気道上皮液に不純物が混ざることでできるものです。しかし後鼻漏は鼻水が喉に流れてへばりつくものなので痰とは異なります。痰がどのようにできるのか理解しておくことで、自分の症状がよりわかりやすくなるかと思います。